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「小説感想」 苦しくても生きる理由~永遠の0編~

オススメ度

★★★★★★☆☆☆☆

 

★6個です!!

 

基本的には戦争の話なため

 

専門用語が多いです。

 

そのため少し読みにくいです。

 

さらに姉の恋愛の話は

 

この小説にいらないと

 

感じました。

 

しかし、戦争を知るきっかけには

 

良い小説です!!

 

 

 

 

 あらすじ

「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる―。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。

*1

 

 

 

 

 

 

 

永遠の0」で何が解決したのか

生きるのが辛くないですか??

 

人間誰もが生きるのが

 

辛くなることはあります。

 

そういうときに

 

なぜ生きなければいけないのかが

 

この小説でわかりました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下ネタバレ有り。。。

 

 

 

佐伯健太郎

 26歳の弁護士を目指す

 

浪人生です。

 

しかし、現在は

 

ほとんどニートです。

 

フリーライターの姉である

 

「慶子」の仕事の1つである

 

戦争体験者の証言をまとめ

 

本を出版する

 

手伝いとして

 

実の祖父であり

 

特攻隊で戦死した

 

「宮部久蔵」の調査を行います。

 

そして、この調査を通して

 

「宮部」が関わった

 

多くの人に影響を与えたことを知り

 

人のために尽くしたい

 

気持ちを取り戻し

 

もう一度、司法試験に挑戦します。

 

 


佐伯慶子

 30歳のフリーライターです。

 

気を使いすぎ、感情が表情

 

出るタイプなため

 

ライターには不向きな性格です。

 

そのため、今回の戦争体験記

 

出版で飛躍を図っています。

 

また、このプロジェクトの

 

主催である新聞社

 

上司の「高山隆二」から

 

交際を申し込まれます。

 

当初は、経済的で仕事にも

 

理解がある彼との交際に

 

前向きでしたが

 

「宮部」が愛する妻のため

 

命がけで生き残る姿を聞き

 

好きな人と結婚すると決め

 

交際を断ります。

 


宮部久蔵

 「健太郎「慶子」

 

実の祖父です。

 

十代で両親を亡くし

 

生きるために海軍に入ります。

 

毎日の厳しい自主訓練により

 

天才的な操縦技術を持っています。

 

しかし、生きて帰る

 

妻に約束しているため

 

撃墜するよるも

 

撃墜されないことを重要視していました。

 

そのため「臆病者」

 

言われていました。

 

しかし、特攻機を援護する

 

直掩機で守り切れず

 

撃墜される姿を見て

 

自分の命

 

彼らの犠牲の上にある

 

感じます。

 

そのため、特攻の際に

 

生き残るチャンスがあったが

 

それを以前、命がけで守ってくれた

 

今の健太郎「慶子」の祖父である

 

大石賢一郎」妻子を守って欲しい

 

伝言を残し戦死します。

 

 

ベストオブキンプルポイント

  • 生き延びる努力

 

ラバウルで彼の部下だった

 

「井崎」が被弾した際は自爆したいと

 

言った際に

 

自分が死んで悲しむ人

 

いるならどんなに苦しくても

 

生き延びる努力をすべき

 

言います。

 

これは現代の日本でも言えます。

 

仕事や人間関係が

どんなに辛くても

自分が死んで悲しむ

人がいる限り

生き延びる努力

しなければいけません!!

 

 

大石賢一

 国鉄職員として働き

 

30歳を過ぎてから

 

司法試験に合格し弁護士になった

 

苦労人です。

 

清貧な弁護士であり

 

健太郎が弁護士を目指した

 

きっかけでもあります。

 

戦時中は、特攻隊員として

 

「宮部」の教え子だった。

 

その際、「宮部」が体を張って

 

特攻隊員仲間の名誉を守りました。

 

そして、今度は彼が「宮部」を命がけで

 

敵機から守りました。

 

そのことがきっかけで

 

特攻の際、エンジンの不調

 

不時着できる可能性のある

 

ゼロ戦「宮部」から

 

託されます。

 

そして、妻子を守ってほしいという

 

「宮部」からの伝言を預かります。

 

そのため、戦後

 

健太郎祖母である

 

「松乃」と母の「清子」

 

援助します。

 

その過程で「松乃」に恋をします。

 

そして、「松乃」

 

生まれ代わっても帰ってくるという

 

「宮部」の言葉から

 

彼を「宮部」生まれ代わりだと

 

感じ結婚します。

 

 

長谷川梅男

元海軍少尉です。

 

戦争で片腕を無くしたため

 

戦後は仕事に就きにくく

 

最終的に故郷へ帰りました。

 

「宮部」を自ら志願して

 

入隊したにもかかわらず

 

命を大事にする臆病者

 

として嫌っていました。

 

 

伊藤寛次

 空母である赤城の搭乗員でした。

 

自分と真逆な性格である

 

「宮部」に対して好印象を持っています。

 

 

 

井崎源次郎

 元海軍飛行兵曹長です。

 

貧しさから入隊します。

 

ラバウル「宮部」の部下だった際に

 

生き延びることの重要性を教えられます。

 

 

永井清孝

 元海軍整備曹長です。

 

「宮部」臆病なところは嫌いだが

 

自分の整備技術を認めている点は好きでした。

 

 

谷川正夫

 「宮部」とは上海の航空隊で一緒でした。

 

その後、フィリピンの空母で再開しました。

 

「宮部」想いを寄せる女性

 

話をしたことで

 

故郷に帰った際に

 

好きな人と結婚しました。

 

 キンプルポイント 1

  • 自分を見ることへの恐怖

 

彼は「宮部」特攻を拒否

 

した際に

 

不気味さを感じました。

 

それは本当の

 

自分を見る事への恐怖

 

感じたからです。

 

相手の行動に不気味さを

 

感じた際は

 

自分を見ている

 

認識することが大切です。

 

 

キンプルポイント 2

  • もてはやし 

 

初めての特攻を成功させた

 

「関大尉」軍神として

 

名をとどろかせました。

 

そして彼の母は軍神の母

 

としてもてはやされました。

 

しかし、戦後は戦争犯罪人の母として

 

村八分にされます。

 

このように誰でも

 

もてはやされる

 

ことはあります。

 

しかし、そのあとには

 

苦難が待ってること

 

認識しなければいけません。

 

 

岡部昌男

 元海軍少尉です。

 

戦後は県会議員として活躍しました。

 

戦時中は大学出身の予備学生であり

 

「宮部」の教え子の1人です。

 

彼は戦後

 

予備学生は戦後の日本に必要な

 

人材のため特攻に行かせたくない

 

という「宮部」の言葉を

 

糧にして仕事をしていました。

 

 

武田貴則

 戦後は一部上場企業の

 

社長として活躍しました。

 

戦時中は海軍中尉でした。

 

「高山」特攻隊

 

テロリストを同じ扱いに

 

されたことに激昂しました。

 

「宮部」の教え子の1人です。

 

 

景浦介山

元海軍上等飛行兵曹長です。

 

 戦場で「生きて帰りたい」

 

言っている「宮部」を憎んでいました。

 

しかし、模擬空戦で

 

「宮部」に負けたショックから

 

銃撃したことをきっかけに

 

「宮部」より長く生き残ることが

 

目標になります。

 

そして、自分の目標である

 

「宮部」を特攻に行かせた

 

海軍、そして日本を恨みます。

 

その日本に復讐するため

 

ヤクザになります。

 

直掩機として「宮部」特攻機

 

守れなかったお詫びとして

 

「松乃」を匿っていた

 

ヤクザを殺し救出します。

 

 

大西保彦

 特攻機が敵艦に体当たり

 

したかどうか確認する

 

通信員でした。

 

出撃した特攻機の搭乗員を

 

していたため

 

「宮部」が最後に

 

妻子を託した人物が

 

現在の祖父と判明しました。

 

 

永遠の0」のまとめ

 徐々に「宮部久蔵」

 

理解できます。

 

同時に特攻隊、戦争、日本軍

 

勉強にもなります!!

 

どんなにもてはやされても

自分を見ることへの恐怖を

恐れず

生き延びる努力をしたいです

 

 

「小説感想」 悩みの解決の仕方~格闘する者に○編~

オススメ度

★★★★★☆☆☆☆☆

 

★5個です!!

 

メッセージ性が少なく

 

時代も一昔前なため

 

感情移入しにくかったです。

 

特に何が起きるでもなく

 

盛り上がりにかける

 

印象を持ちました。

 

 

 あらすじ

これからどうやって生きていこう? マイペースに過ごす女子大生可南子にしのびよる苛酷な就職戦線。漫画大好き→漫画雑誌の編集者になれたら……。いざ、活動を始めてみると思いもよらぬ世間の荒波が次々と襲いかかってくる。連戦連敗、いまだ内定ゼロ。呑気な友人たち、ワケありの家族、年の離れた書道家との恋。格闘する青春の日々を妄想力全開で描く、才気あふれる小説デビュー作。*1

 

 

 

 

 

 

「格闘する者に○」で何が解決したのか

悩みはありますか??

 

私もありますが

 

この小説を通して

 

どうやって解決すれば

 

良いのか

 

わかりました!!

 

 

 

 

以下ネタバレ有り。。。

 

 

 

藤崎可南子

60歳を超えた

 

「西園寺さん」交際しています。

 

そして弟の「旅人」

 

高校生ながら喫煙家

 

夜な夜な遊び回っています。

 

すでに母が亡くなっており

 

家には「旅人」母親がいます。

 

そして、父親は政治家のため

 

家にほとんどおらず

 

3人暮らしです。

 

異母兄弟の「旅人」とは

 

良好な関係ですが

 

継母とは距離があります。

 

マンガが好きなため

 

出版社の就職を目指します!

 

就活の際に「平服で」

 

書かれてるのを

 

真にうけ私服で行ったり

 

SPI試験をスパイ試験と思ったり

 

少々ぬけている所があります。

 


ベストオブキンプルポイント

  • 劇的ではない修復

 

「旅人」政治家

 

跡継ぎになることに

 

嫌気がさし家出をします。

 

そして、特に何も起こらず

 

しばらくしてから

 

帰ってきます。

 

私たちの悩みや問題

 

大抵は

 

劇的なものではありません。

 

そのため、劇的な解決

 

できません。

 

私たちの悩みや課題は
時間の経過で
解決するとわかりました!!

 

 


二木くん

マイペース院志望です。

 

ゼミの男性助教

 

気なっており

 

自分がホモかもしれないと

 

悩んでいます。

 


砂子

美人でイケメンには

 

目がありません。

 

そのためコロコロと彼氏が

 

変わります。

 

太っている人が

 

ガツガツ食べていると

 

食事療法したいと思うほど

 

優しい性格です。

 

また、わざわざ残って

 

筆記試験の内容を2人に

 

教えるなど友達思いです。

 


キンプルポイント 1

  • 社会

 

彼女は面接で最後に

 

スポーツ経験

 

女がバリバリ働くのかと

 

聞かれるたびに嫌気がさします。

 

そして有名大学の体育会系男子

 

社会や会社が求める人材

 

嘆きます。

 

就活でこういった思い

 

必ずします。

 

就活は誰もが乗り越え

 

なければいけないと

 

感じました!!

 

 

忍と寿

近畿地方の山奥に住み

 

普段は林業をしています。

 

盆にある伝統的な踊りを

 

練習しています。

 

3人が文学部のため

 

民族芸能を見学しに行った際に

 

たまたま出会いました。

 

「旅人」が家出した際に

 

居候させていました。

 

 

キンプルポイント 2

  • 大人になる

 

彼らは入社していません。

 

林業で生活しています。

 

私たちは入社=大人になると

 

思いがちですが

 

それは文明が作った幻想だと

 

感じました。

 

 

「格闘する者に○」のまとめ

 この小説は

 

筆者の三浦しをん

 

実体験をもとにしていると

 

考えられます。

 

実際に三浦しをん

 

小説家として活躍されているため

 

本当に入社=大人になる

 

ではないなと実感しました。

 

社会

大人になり

劇的ではない悩み

抱えても

時間の経過で

解決したいです!!

 

 

*1:三浦しをん 「「格闘する者に○」」 新潮社

「小説感想」 正しい欲のかきかた~銀翼のイカロス編~

オススメ度

★★★★★★★☆☆☆

★7個です!!

 

ドラマでも人気がある

 

半沢直樹シリーズの最新作です!!

 

爽快感があり面白かったです!!

 

JAL経営破たんをモデルにしているので

 

政治・企業経営などを

 

考えさせられました!!

 

 

 

 あらすじ

半沢直樹シリーズ第4弾、今度の相手は巨大権力!
新たな敵にも倍返し! !

頭取命令で経営再建中の帝国航空を任された半沢は、 500 億円もの債権放棄を求める再生タスクフォースと激突する。 政治家との対立、立ちはだかる宿敵、行内の派閥争い ――プライドを賭け戦う半沢に勝ち目はあるのか?

*1

 

 

 

 

 

 

銀翼のイカロス」で何が解決したのか

 欲はありますか??

 

この作品を通して

 

どういった欲を

 

かけばいいのかがわかりました!!

 

 

 

以下ネタバレ有り。。。

 

 

 

半沢直樹

 

東京中央銀行

 

営業第二部次長であり

 

中野渡頭取からの命令で

 

帝国空港(JALがモデル)

 

再建を目指します!!

 

 

 

キンプルポイント 1

  • 一般論

 

半沢直樹」は

 

帝国空港のメーンバンクである

 

開発投資銀行の次長である

 

「谷川幸代」とバンカーとして

 

今回の債権放棄について意見交換します。

 

その際、「谷川幸代」は一般論で反論します。

 

現実でも普通は、一般的に、みんなが

 

抽象的な意見を言っているのを耳にします。

 

私は自分がどう思うのか責任を持って

 

意見を言おうと思いました!!

 

 

「中野渡謙」

 東京中央銀行の頭取です。

 

そして、清濁を併せて呑む戦略家であり、

 

経営者であり、一流のバンカーです。

 

今回、旧東京第一銀行が過去に行った

 

問題融資の責任をとり頭取を辞します。

 

 

キンプルポイント2

  • 評価が定まるのは後

 彼によると

 

物事の是非は決断した時に決まらずに

 

後から評価が定まります。

 

そのため、自分が正しいと信じる選択

 

しなければなりません。

 

 

「紀本平八」

 東京中央銀行の常務です。

 

組織で生きていくための知恵

 

持っており、 その知恵の一つが

 

旧東京第一銀行時代の問題融資でした。

 

そして、それを隠蔽するために

 

債権放棄を進めますが

 

計画が露呈し辞任します。

 

 

「曾根崎雄也」

東京中央銀行

 

審査部次長です。

 

「紀本平八」の力で出世しますが 

 

隠蔽の際に、資料を改ざんし

 

それが露呈したため出向になります。

 

 

「富岡義則」

 東京中央銀行

 

検査部部長代理です。

 

実態は、「中野渡頭取」からの特命で

 

旧東京第一銀行の問題融資を

 

探っています。

 

その問題融資が明るみにして

 

バンカーとしての任務を終え

 

出向しました。

 

 

 ベストオブキンプルポイント

  • 身の丈に合う欲

 彼は全ての人と会社には

 

身の丈にあった欲があると

 

言います。

 

それ以上の欲をかくと

 

うまくいかずに失敗します。

 

どこまでが

身の丈にあった欲

判断しなければいけません!!

 

 

 

「乃原正太」

 進政党の「白井亜希子」が作った

 

帝国空港再生タスクフォース

 

リーダーであり

 

大手企業の再建実績が豊富

 

有名弁護士です。

 

業務上に旧東京第一銀行の

 

問題融資を知り

 

それをネタに

 

「紀本平八」を脅し

 

債権放棄を進めようとします。

 

しかし、問題融資には

 

進政党の大物代議士である

 

「箕部啓司」政治家の地位を利用し

 

行った投資スキャンダルが露呈し

 

失墜します。

 

 

「白井亜希子」

 進政党政権の国土交大臣です。

 

有識者会議で承認された

 

帝国空港再建プラン

 

白紙に戻し

 

私設の帝国空港再建タスクフォース

 

立ち上げました。

 

しかし、彼女の後ろ盾である

 

「箕部啓司」が失墜し

 

さらに、タスクフォースが

 

失敗したため

 

辞任しました。

 

 

「箕部啓治」

 進政党の有力代議士です。

 

自身のファミリー企業

 

郊外に土地を購入する転貸資金20億円

 

旧東京第一銀行に個人融資として

 

もちかけます。

 

その土地は数年後

 

空港の建設予定地となり

 

値上がりし巨額の利益を得ました。

 

これが露呈し

 

失墜しました。

 

そして、旧東京第一銀行は

 

金儲けのからくりを知りながら

 

表向きはマンション建設資金として

 

彼に5年間無担保で不適切な融資

 

行っていました。

 

 

銀翼のイカロス」のまとめ

 実際の出来事をモデルに

 

しているため

 

当時のことを思い出しながら

 

読みました!!

 

これからは

一般論

使い議論はせず

評価が定まるのは

常に後だと理解し

身の丈にあった欲

かいていきます!!

 

 

 

 

「小説感想」 教育現場で壊すべき聖域~でっちあげ編~

オススメ度

★★★★★☆☆☆☆☆

★5個です!!

 

私はこの作品を

 

ノンフィクションと知らずに買いました。

 

途中で

 

「福岡 殺人教師事件」を調べたのですが

 

この事件は濡れ衣でした、

 

とても気分が悪かったです。

 

それくらい衝撃的な事件でした。

 

このブログでは福田ますみ氏

 

「でっちあげ~福岡 殺人教師事件の真相~」

 

を紹介します。

 

 

 あらすじ

「早く死ね、自分で死ね。」2003年、全国で初めて「教師によるいじめ」と認定される体罰事件が福岡で起きた。地元の新聞報道をきっかけに、担当教諭は『史上最悪の殺人教師』と呼ばれ、停職処分になる。児童側はさらに民事裁判を起こし、舞台は法廷へ。正義の鉄槌が下るはずだったが、待ち受けていたのは予想だにしない展開と、驚愕の事実であった。第六回新潮ドキュメント賞受賞。*1

 

 

 

 

「でっちあげ」で何が解決したのか

教育現場にいる方は

子供をどう思いますか??

 もし、私が教育現場にいれば

 

子供と接するときは、大切に大切にします。

 

「でっちあげを読むと

 

それは身を滅ぼすとわかりました!!

 

 

 

 

 

以下ネタバレ有り。。。

 

 

 

 

「序章 史上最悪の殺人教師」

福岡市の公立小学校で教鞭をとっていた

 

「川上譲」(仮名)

 

「浅川裕二」(仮名)宅を家庭訪問した際

 

男児曾祖父がアメリカ人とわかると

 

穢れた血と発言しました。

 

その後、教師によるいじめが始まり

 

「浅川裕二」

 

PTSD(外傷後ストレス障害と診断され

 

両親は教諭と市を相手に裁判を起こしました。

 

しかし、

 

この裁判は予想もしない展開になります。

 

 

 

 

「第1章 発端 穢れた血」

「川上譲」は家庭訪問後に

 

校長教頭に呼び出されます。

 

その際、実際の家庭訪問では無かった

 

差別的な発言と体罰

 

あったかのような口調で糾弾しました。

 

そして、2人に責め立てられ

 

体罰をしたような気がする」

 

と発言します。

 

この一言が彼の今後の運命を大きく変えます。

 

 

 

「第2章 謝罪 いじめでした」

保護者と教師の発言がすれ違うと

 

教師が譲歩する暗黙の了解があります。

 

そのため、彼も譲歩して「浅川裕二」

 

母「浅川和子」(仮名)

 

父の「浅川卓二」(仮名)

 

体罰はしていないにも関わらず

 

謝罪します。

 

その結果、担任を下ろされます。

 

 

 

キンプルポイント 1

  • 自己完結

 

「川上譲」気が弱く優柔不断なため

 

責め立てられると自己完結します。

 

謝罪した方がいいのではないか

 

など~ではないか

 

自己完結します。

 

この行動の積み重ねが彼の運命を狂わせます。

 

困ったら相談は基本中の基本です。

 

 

 

「第3章 停職6か月」

担任が代わっても気が収まらない両親は

 

教育委員会学校

 

停職を迫ります。

 

保護者とのもめ事を避けたい学校

 

両親の訴えを鵜呑みにする市教育委員会

 

によって停職6か月の重い処分が下されます。

 

そして、この騒動をマスコミが嗅ぎ付け

 

「川上譲」誹謗中傷が始まります。

 

しかし、体罰を目撃した生徒がいない

 

報道するマスコミにより

 

浅川一家にも疑惑の目が向けれます。

 

 

 

 

「第4章 裁判 550対0の不条理」

 裁判では当初、「川上譲」

 

弁護人が見つかりませんでした。

 

それに対し、

 

「浅川一家」550人の弁護団がつきました。

 

しかし、浅川和子には

 

アメリカ人の祖父がいないとわかり

 

徐々に劣勢となります。

 

 

 

キンプルポイント 2

  • 虚栄心

「浅川和子」虚栄心が明らかになります。

 

アメリカに住んでいた、祖父がアメリカ人など

 

全てうそでした。

 

虚栄心の暴走は自分しか管理できないため

 

幼い頃から

 

正直に生きる事を徹底しなければいけません。

 

 

 

 

「第5章 カルテPTSDの真実」

「浅川裕二」PTSDと診断されましたが

 

「浅川和子」による証言だけで診断した

 

杜撰なものでした。

 

そのため、症状が出ることもなく

 

PTSDだと判明しました。

 

 

 

 

「第6章 判決 茶番劇の結末」

 この騒動は「浅川一家」

 

虚言によるものとされました。

 

しかし、一度「川上譲」体罰を認めている為

 

体罰いじめが一部は認定されました。

 

事実認定に

 

曖昧さを残す民事訴訟の限界が現れました。

 

 

 

 

「終章 偽善者たちの群れ」

教育現場では保護者と教師は対等ではなく

 

教師が一歩下がらなければ、対処できません。

 

最終的に

 

停職6か月の処分が取り消されたこと

 

この事件の唯一の救いです。

 

この騒動の要因は

 

10秒以内に片づける

 

10カウントを「浅川裕二」

 

「浅川和子」に言ったことが

 

始まりと考えられます。

 

その際、「川上譲」責任転嫁するため

 

とっさの言い訳を全て信じた結果

 

この冤罪事件が起きたと考えられます。

 

 

ベストオブキンプルポイント

  • 子供という聖域

子供という聖域を盾に

 

理不尽な要求をする親は近年増えています。

 

教師が弱い立場がこれからも続けば

 

容易に第2、第3の「川上譲」が生まれます。

 

 

それを防ぐために

子供という聖域壊すことが

大切だとわかりました!!

 

 

 

まとめ

 

この事件では事実関係をしないまま

 

報道したマスコミ

 

保護者のことを鵜呑みにした

 

教育委員会と学校の責任が重いです。

 

 

今後、教育現場では

虚栄心を持った

保護者と接する際

自己完結せず

子供という聖域

壊す覚悟が求められます!!

*1:福田ますみ 「でっちあげ~福岡 殺人教師事件の真相~」 新潮社

「小説感想」 それでもまだ偶然を信じますか〜君の膵臓をたべたい編〜

オススメ度

 

★★★★★★★★☆☆

★8個です!!

 

会話を中心にして

 

書かれていたため、

 

普段、小説を読まない人には

 

読みやすいはずです!!

 

病気系の小説は

 

重い雰囲気なりがちですが

 

明るくポップでした!!

 

クライマックスには伏線が回収され

 

面白かったです!!

 

2016年本屋大賞2位である

 

佐野よる氏

 

「君の膵臓をたべたい」を紹介します。

 

 

あらすじ

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。
それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。
そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて——。
読後、きっとこのタイトルに涙する。
デビュー作にして2016年本屋大賞・堂々の第2位、80万部突破のベストセラー待望の文庫化!*1

 

 

 

 

「君の膵臓をたべたい」で何が解決したのか

偶然はあると思いますか??

 

 私は奇跡偶然

 

あると思っていました。

 

しかし、「君の膵臓をたべたい

 

を読むと偶然奇跡

 

無いとわかりました!!

 

 

 

以下ネタバレ有り。。。

 

 

 

「志賀春樹」

語り手は「志賀春樹」です。

 

多くの人は

 

誰かと自分を比べて

 

自分の魅力を見つけます。

 

しかし、彼は自分を見つめて魅力

 

見つけています。

 

それが、長所でもあり短所です。

 

そして、彼の名前は最後にわかります。

 

当初は

 

「秘密を知っているクラスメイト」であり

 

最終的には「????」に変わります。

 

彼は名前を呼ばれたときに

 

どう思われているか

 

想像するのが趣味です。

 

そのため、「山内桜良」

 

 こう思われているだろうと

 

想像していたことが

 

名前と紹介されていたと

 

考えられます!!

 

私は「????」には

 

「2人で1つの」ではないかと考えます。

 

「2人で1つの」と言うのは

 

「志賀春樹」自身の中

 

大切にしたい思いのため

 

「????」になったと考えます!!

 

 

キンプルポイント 1

  • 人間関係は複雑だから面白い

 

人間は相手が自分にとって何者

 

かわからないから

 

友情も恋愛もおもしろい。

 

私は出会った当初

 

悪印象だった人の方

 

後々、仲良くなっています。

 

お互い、悪印象とわかっていると

 

仲良くはなれません。

 

 

これが人間関係の面白いところ

 

と感じました!!

 

 

 

「山内桜良」

「山内桜良膵臓の病気で

 

余命1年です。

 

彼女は自分の魅力は

 

誰かがいないと成立しないと気づきます。

 

そのため、自分を見つめて魅力を作る

 

「志賀春樹」に憧れていました!!

 

 

 

 

キンプルポイント 2

  • 誰かと心を通わせることが生きること

 

誰かを好きになる、嫌いになる

 

誰かとそういった関係を作る事が

 

生きることです。

 

自分が世界で1人では

 

自分が存在することがわかりません。

 

誰かと関わることで

 

自分を認識できます。

 

それが「生きる」ことです!!

 

自分1人で生きていけるなんて

 

文明が作った幻想です。

 

 

 

ベストオブキンプルポイント

  • 選択

 

彼女は人生に

 

偶然はないと考えています。

 

偶然の前には

 

必ず選択しなければいけません

 

行くことを選んだ

 

行かないことを選んだ

 

偶然や奇跡は無く

自らの選択こそが

人生を決めます!!

 

 

 

まとめ

今までの病気系の小説とは

 

全く違う終わり方

 

思わず泣いてしまいました。。

 

この終わり方も「志賀春樹」

 

「山内桜良」選択の結果です。

 

誰かと心を通わせることが

生きる事なため

複雑だからこそ

面白い人間関係から

逃げないことを

選択したいです!!

*1:君の膵臓をたべたい 双葉社

「小説感想」 その思いやりは自己満足ですか~告白編~

オススメ度

★★★★★★★☆☆☆

★7個です!!

 

一つの事件を

 

色々な人の視点で見ます。

 

章が進むにつれ

 

どういった背景

 

事件が起きたのかわかります。

 

後半は、ページをめくる手が

 

止まらなかったです!!

 

しかし、

 

よりはっきりした結末を期待しました。

 

このブログは

 

2009年本屋大賞作品

 

湊かなえ「告白」を紹介します!!

 

 

 あらすじ

我が子を亡くした女性教師が、終業式後のホームルームで犯人である少年を指し示す。

ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」からそれぞれ語らせ真相に迫る。

圧倒的な筆力と、伏線がちりばめられた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。

第29回小説推理新人賞受賞作「聖職者」を第一章とし、その後、第六章まで加筆して長編小説として刊行。*1

 

 

 

 

「告白」で何が解決したのか

みなさんは思いやり

ありますか??

それは自己満足

どう違いますか??

 

その疑問を「告白」

 

解決してくれました!!

 

 

 

以下ネタバレ有り。。。

 

 

 

「第1章 聖職者」

語り手は中学校教師の

 

「森口悠子」です。

 

彼女が退職する前に

 

最後のホームルームで

 

話す形で書かれています。

 

彼女の娘は

 

クラスの生徒2人に殺されました。

 

その復讐として

 

HIVウイルスに感染している

 

夫の血液入り牛乳を犯人に飲ませます。。

 

 

キンプルポイント 1

  • 事件を報道する意味

 

凶悪事件を報道する意味

 

は何でしょうか??

 

憶測で動機を報道することは

 

国民を煽っているだけです。

 

事件を報道する意味

 

もう一度考えなければ

 

マスコミに煽られっぱなしです。

 

 

 

 

「第2章 殉教者」

語り手はクラスの

 

委員長である「北原美月」です。

 

彼女が、退職した「森口悠子」

 

宛てた手紙という形で書かれます。

 

犯人の1人である

 

「渡辺修哉」はいじめられ

 

もう1人の犯人

 

「下村直樹」不登校になりました。

 

 

 

ベストオブキンプルポイント

  • 自己満足

 

彼女は、新しく赴任した「寺田良輝

 

犯人の1人である「下村直樹」への

 

家庭訪問を行います。

 

それを寺田良輝自己満足

 

ではないかと尋ねます。

 

自己満足からの行動は私もします。

 

その時は大抵、してあげている

 

という気持ちになります。

 

思いやりを意識した

時点で自己満足です。

無意識が思いやりで

意識すると

自己満足とわかりました!!

 

 

 

「第3章 慈愛者」

語り手は、犯人の1人である

 

「下村直樹」の母です。

 

彼女の日記という形で書かれています。

 

彼女は息子の直樹を溺愛しました。

 

しかし、その愛が息子とすれ違い

 

関係は悪化します。

 

その結果

 

殺人を犯した息子を殺そうとしますが

 

息子によって殺されました。

 

 

キンプルポイント

  • 名もなき集合体

彼女は学校・仕事に行かない人に

 

ニート、引きこもりに

 

名称を与えたことが問題だと言っています。

 

名称があるから安心感を与えます。

 

名もなき集合体として放っておけばよいと

 

私も共感しました。

 

 

「第4章 求道者」

犯人の1人である「下村直樹」

 

精神に異常が現れ

 

映像を見ている形で書かれます。

 

彼はHIVウイルス入りの牛乳を飲んでから

 

精神に異常が現れました。

 

その結果、母親との関係が悪化

 

殺してしまいます。。

 

 

 

第5章  信奉者

もう1人の犯人である

 

「渡辺修哉」の遺書という形で

 

書かれています。

 

彼は研究者の母親に捨てられました。

 

そして、母親にもう1度会いに

 

来てもらうために有名になろうとします。

 

少女による猟奇的殺人事件

 

報道が過熱する様子をみて

 

犯罪者になれば母親が

 

駆けつけてくれると思いました。

 

そして、殺人計画を実行します。

 

 

 

第6章 伝道者

「森口悠子」「渡辺修哉」

 

電話で話すという形で書かれています。

 

夫の彼女を犯罪者にしたくない思いから

 

彼女の復讐は失敗していました。

 

しかし、彼女の気は収まりませんでした。

 

まず「下村直樹」には「寺田良輝を送り

 

より追い詰めます。

 

家庭訪問も彼女の案でした。

 

そして

 

「渡辺修哉」が自殺するための爆弾を

 

彼の母親の研究室に置いたと告げます。

 

しかし、実際に母親が死んだのかは曖昧です。

 

 

 

まとめ

少年犯罪、いじめ、

 

モンスターペアレント、報道

 

といった現在の様々な

 

問題が描かれていました。

 

しかし、共通して当事者に

 

罪の意識は少なかったです。

 

すれ違いが要因でした。

 

大きな問題を解決するためには

 

小さなすれ違いを埋める必要があります。

 

名もなき集合体の事件を

報道する意味を理解し

その行動が自己満足

ならないようにしたいです!!

*1:株式会社双葉社「告白」湊かなえ

「小説感想」 24時間遊ばない大学生、危険~夜のピクニック編~

オススメ度

★★★★★★★★★☆

★9個です!!

 

この作品は正直

 

何も起こりません(笑) 

 

常に修学旅行の夜の雰囲気です。

 

しかし

 

共感できるエピソードが多くあり

 

青春時代を思い出しながら

 

楽しく読みました!!

 

このブログでは2005年本屋大賞作品の

 

恩田陸夜のピクニック

 

を紹介します!!

 

 

あらすじ

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。*1

 

 

 

夜のピクニック」で何が解決したのか

大学生の方は

24時間遊んでいますか??

 

なぜ周りの友人は

 

あんなに遊ぶのか

 

わかりませんでした。

 

そのときこの作品に出合い

 

なぜかが解決しました!!

 

 

 

 

 

 

以下ネタバレ有り。。。

 

 

 

「甲田貴子」

語り手の1人目は「甲田貴子」です。

 

彼女は何もしないであげる

 

引き算の優しさを持っています。

 

シングルマザー家庭なため

 

マイナスなスタート地点と

 

自覚していました。

 

そのため、

 

ギラギラせず

 

最初から物事を許しています。

 

 

キンプルポイント 1

  • 恋人に恋する

 

親友の遊佐美和子は

 

誰もがうらやむ彼氏がいます。

 

しかし、それは彼氏と一緒に

 

自己満足していただけだと気づきます。

 

私を含め多くの方は

 

「恋に恋」しています。

 

どこからが「恋人に恋」か

 

「恋に恋」かは永遠の課題

 

だと感じました。

 

 

 

キンプルポイント 2

  • 好きな気持ちを区切るか

 

友達の梶谷千秋は

 

西脇融の親友である

 

戸田忍に恋しています。

 

しかし、告白する気はありません。

 

恋愛には正解はないため

 

行動して後悔するかもしれません。

 

そのため、好きな気持ちを

 

自分の中で大事に持つことも正解です。

 

「やらない後悔よりやる後悔」

 

という名言がありますが

 

どちらの後悔も自分の出した答えなら

 

正解だと感じました。

 

 

 

「西脇融」

2人目の語り手は「西脇融」です。

 

彼の父は亡くなり

 

現在は母との2人暮らしです。

 

そのため、

 

一刻も早い自立を望んでいます。

 

そのため、

 

責任感が強く、強気な態度です。

 

 

 

 

ベストオブキンプルポイント

  • ノイズ

 

親友の戸田忍は

 

一刻も早い自立を望む彼に

 

ノイズを聞けと説教します。

 

今しか聞けないノイズ

 

後々自分をつくります。

 

大学にはノイズが多くあります。

 

飲み会、パチンコ、

 

サークルなど一見すると無駄です。

 

しかし

ノイズが自分を作ります。

そのため、

大学生は24時間遊び

ノイズを聞かなければいけません。

 

 

 

 

まとめ

「西脇融」「甲田貴子」にとっての

 

ノイズは2人が異母兄弟であることでした。

 

そのノイズから耳をふさぎ生きてきましたが

 

クライマックスでこのノイズ向き合います。

 

私もあと3か月は大学生です。

 

「好きな気持ちをどう区切るか」

を意識して

「恋人に恋する」ことを

目指したいです。

その際、「ノイズ」

多く聞くとは思いますが

しっかりと耳を傾けたいです!!

*1:恩田陸 「「夜のピクニック」」 新潮社