「小説感想」 24時間遊ばない大学生、危険~夜のピクニック編~
オススメ度
★★★★★★★★★☆
★9個です!!
この作品は正直
何も起こりません(笑)
常に修学旅行の夜の雰囲気です。
しかし
共感できるエピソードが多くあり
青春時代を思い出しながら
楽しく読みました!!
このブログでは2005年の本屋大賞作品の
を紹介します!!
あらすじ
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。*1
「夜のピクニック」で何が解決したのか
大学生の方は
24時間遊んでいますか??
なぜ周りの友人は
あんなに遊ぶのか
わかりませんでした。
そのときこの作品に出合い
なぜかが解決しました!!
以下ネタバレ有り。。。
「甲田貴子」
語り手の1人目は「甲田貴子」です。
彼女は何もしないであげる
引き算の優しさを持っています。
シングルマザー家庭なため
マイナスなスタート地点と
自覚していました。
そのため、
ギラギラせず
最初から物事を許しています。
キンプルポイント 1
- 恋人に恋する
親友の遊佐美和子は
誰もがうらやむ彼氏がいます。
しかし、それは彼氏と一緒に
自己満足していただけだと気づきます。
私を含め多くの方は
「恋に恋」しています。
どこからが「恋人に恋」か
「恋に恋」かは永遠の課題
だと感じました。
キンプルポイント 2
- 好きな気持ちを区切るか
友達の梶谷千秋は
西脇融の親友である
戸田忍に恋しています。
しかし、告白する気はありません。
恋愛には正解はないため
行動して後悔するかもしれません。
そのため、好きな気持ちを
自分の中で大事に持つことも正解です。
「やらない後悔よりやる後悔」
という名言がありますが
どちらの後悔も自分の出した答えなら
正解だと感じました。
「西脇融」
2人目の語り手は「西脇融」です。
彼の父は亡くなり
現在は母との2人暮らしです。
そのため、
一刻も早い自立を望んでいます。
そのため、
責任感が強く、強気な態度です。
ベストオブキンプルポイント
- ノイズ
親友の戸田忍は
一刻も早い自立を望む彼に
ノイズを聞けと説教します。
今しか聞けないノイズが
後々自分をつくります。
大学にはノイズが多くあります。
飲み会、パチンコ、
サークルなど一見すると無駄です。
しかし
ノイズが自分を作ります。
そのため、
大学生は24時間遊び
ノイズを聞かなければいけません。
まとめ
「西脇融」と「甲田貴子」にとっての
ノイズは2人が異母兄弟であることでした。
そのノイズから耳をふさぎ生きてきましたが
クライマックスでこのノイズに向き合います。
私もあと3か月は大学生です。
「好きな気持ちをどう区切るか」
を意識して
「恋人に恋する」ことを
目指したいです。
その際、「ノイズ」を
多く聞くとは思いますが
しっかりと耳を傾けたいです!!