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「小説感想」 都会はあなたを凶暴にする~グラスホッパー編~

オススメ度

★★★★★☆☆☆☆☆

★5個です!!

伏線が所々にあり、面白かったです。

 

しかし、ゴールデンスランバー

 

ワクワク感には劣りました。

 

このブログでは

 

伊坂幸太郎グラスホッパー

 

を紹介します。

 

 

 

あらすじ

妻の復讐を目論む元教師「鈴木」。自殺専門の殺し屋「鯨」。ナイフ使いの天才「蝉」。3人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!*1

 

 

 

 

 

グラスホッパー」で何が解決したのか

都会は好きですか??

 

正直キンプルは嫌いです。。。

 

けど、なぜ嫌いなのかは

 

わかりませんでした。

 

そんなときこの作品に出合い

 

なぜかが解決しました!!

 

 

 

 

以下ネタバレ有り。。。

 

 

 

「鈴木」

この小説で唯一の普通の人です。

 

亡き妻の口癖であった

 

「やるしかないじゃない」

 

を元に行動します。

 

彼は「押し屋」

 

「令嬢」社長の息子を殺した

 

現場にいたため

 

「押し屋」を尾行し

 

「押し屋」「槿」の家に

 

家庭教師として潜入します。

 

 

キンプルポイント 1

  • 高をくくることの弊害

 

彼の亡き妻は大半の戦争

 

高をくくっている間に起きた

 

言っています。

 

まだ大丈夫だろう

 

事態は深刻化しないだろう

 

といった具合です。

 

私もなんとかなるだろうと

 

高をくくることがあります。

 

それが後々大きな不幸になると

 

意識して行動したいです。

 

 

ベストオブキンプルポイント

  • 群集相

 

これは「槿」「鈴木」に言った話です。

 

群集相と呼ばれる

 

密集して生きる黒いトノサマバッタ

 

非常に凶暴です。

 

密集して生きるため

 

エサに貪欲で

 

仲間の死骸を食べるほど凶暴です。

 

これは人間にも言える

 

「槿」は言います。

 

都会で密集して生きれば、

 

凶暴になり群集相に変化します。

 

私は田舎で暮らしているため

 

都会に出ると疲れます。

 

私と都会の人では

人種が違うのだと

理解できました!!

 

 

 

「鯨」

自殺させた人の幻覚が

 

見える症状があり

 

日常生活に支障

 

もたらすようになりました。

 

「押し屋」を自殺させることで

 

「押し屋」にターゲットを

 

先に殺された過去を払拭し

 

「自殺屋」引退するために

 

「押し屋」を探します。

 

 

 

「蝉」

彼は岩西という男から

 

仕事を斡旋されていました。

 

しかし、この関係に

 

嫌気がさしていました。

 

「令嬢」が探している

 

「押し屋」を殺すことで

 

自分の名前を

 

上げようとしています。

 

 

 

キンプルポイント 2

  • 危険の実感

 

彼は知り合いと人は頭で

 

危険だと、認識していても

 

本当の危機を実感できていない

 

議論していました。

 

例えば、台風がきてニュースで

 

「外は危険」と報道しており

 

視聴者は危険と認識します。

 

しかし、近年の家は頑丈なため

 

風や雨の音が聞こえないことがあります。

 

そんな時、人は外をのぞきます。

 

そして、風で飛ばされた枝を顔に受けます。

 

そこで初めて危険と認識します。

 

やはり実際に失敗しないと

 

実感できないのだと感じました。

 

そのため、たくさん失敗しなければ

 

いけないと思います。

 

 

 

まとめ

グラスホッパーは最後

 

「鈴木」幻覚を見ている形で終わります。

 

妻は実際に亡くなっているようですが

 

どこから幻覚かわかりませんでした。

 

私はこういった中途半端な終わり方は

 

好きではありません。

 

 

高をくくり弊害が出た時には

危機をしっかり認識して

群集相にならないようにしたいです!!

*1:グラスホッパー 伊坂 幸太郎:文庫 KADOKAWA